2006年 アイスランド/デンマーク/ドイツ合作。北欧のミステリー小説の映画化。じめじめ暗いですが、嫌いじゃない。

あらすじ

レイキャビークの湿地に立つアパートで男の他殺体が発見された。ベテラン刑事は捜査を開始するが、男の部屋には「ウイドル」という女の子の名前が書かれた、古い墓の写真があった。

同じころ、ある少女が先天的な脳の病気でこの世を去る。その病は遺伝によってのみ受け継がれるものだった・・。

感想

「湿地」という題にしたのはこの映画で商業的に成功しなくてもいいのだろうと察してしまいますが、この邦題、ぴったりだと思います。「湿地」以外には無いですわ。

じめじめした地帯で起きる、じめじめした殺人。ほぼすべて青白い画面で全編すすみます。だけどこの不健康で薄暗い世界は、殺人事件の動機と謎解きをおどろおどろしくさせるのにうってつけです。

ただこれは暗すぎて無理!という人も当然多いかと思います。観る前に、このサイトを覗いた方には「暗くてじめじめですよ、それが好きな人はどうぞ」とお教えしたいと思います。

そうかといってスプラッターというわけではありません。ミステリーとしては非常によくできていて、根底に流れる親子の愛情と、湿地帯という場所がもたらす重苦しさが相まって、最後まで見ごたえある作品となっていたと思います。

最初に「うーん」となった方も、しばらく我慢して観ていたら、だんだん慣れてくるかと思いますよ。