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SPACE BATTLESHIP ヤマト/映画のあらすじ&感想/木村拓哉がとてもよかった

2010年公開。木村拓哉主演。山崎貢監督。宇宙戦艦ヤマトのシリーズの中で唯一の実写版です。




あらすじ

2199年、地球はガミラスの攻撃を受けて瀕死の状態だった。ガミラスの遊星爆弾によって地球は荒廃し、地下都市にわずかな人々が残るのみだった。

あるとき宇宙からカプセルが落下する。そこには波動エンジンの設計図と、遠くイスカンダルの座標が記されていた。

地球防衛軍は、送り主が地球を救う意思があるとし、最後の地球脱出船「ヤマト」を改造し、イスカンダルへ旅立つことを決める。

感想

アニメの宇宙戦艦ヤマトが社会現象的にブームになったのは40年以上前のこと。声優さんにスポットライトが当たるようになったのもその頃からです。宇宙戦艦ヤマトからは富山敬、麻上洋子、神谷明、納谷悟朗などのスターが誕生しました。

なぜ戦艦大和が宇宙船になるのか、当時はそういう議論があった記憶がありますが、その後ヤマトと言えば宇宙戦艦、ということが定着しました。

日本人の中に「戦艦大和」が蘇ってほしいという気持ちがあるのだろう、と思っていましたが、いまではカタカナのヤマトが本当の表記だと思っている人もいることでしょう。

映画はアニメ版のいいところを集めたストーリーになっていて、大きく変わっているところは無いようです。CGはさすがの山崎貢監督だけあって、幻想的なヤマトが再現されています。

しかしこの映画のみどころは何と言っても木村拓哉。古代進のカリスマ性を十分表現できており、役者として一皮むけたと感じました。

クライマックスの乗員に館内放送で呼びかけるシーン。この長セリフのシーンは木村拓哉の役者人生におけるターニングポイントであり、この映画の成功を決定づけた名シーンと言えます。

大ヒットアニメを実写化して「期待通りだ」と思う作品にはあまり出会わないのですが、この作品はアニメの世界観を大きく逸脱してはいないかな、と思いました。


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