2017年 ケーシー・アフレック、ルーニー・マーラ。不思議に惹かれる映画でした。死んでしまったらどうなるのか、もしかしたらこういうイメージかなと、ゆっくりとした余韻ある展開の中でいろいろ考えることができました。




あらすじ

田舎町の一軒家で若い夫婦が幸せに暮らしてたが、ある日夫が交通事故に遭い、突然の死を迎える。

病院で夫の死体を確認した妻は、遺体にシーツを被せて病院をあとにする。

しかし、死んだはずの夫はシーツを被った状態の幽霊となり、妻が待つ自宅へと戻ってきてしまう・・。映画.com

感想

幽霊とは、仏教でいうところの成仏してない人。このシーツ姿のゴーストはまさに成仏できずそこにとどまっています。

最愛の人と別れたくなくて、その人のそばにいようとするのですが、幽霊にとっての時間の過ぎ方と人間とは違うようで、風のように時が過ぎていきます。

シーツを被った幽霊の姿はポスターにもなっていますが、表情が無いはずのシーツに空いた丸い眼の形が、そのせつない感情をちゃんとこちらに伝えてきます。(ケーシー・アフレックが中に入ってるんです)

さらに、流れる曲もとても心に染みてジーンときます。

そして人間とは違う時間が過ぎるのを、ただ静かにたたずんで見ているだけという様子は、ああもしかしたら幽霊の世界ってこんな感じかもしれない、と思わせるものがありました。

現実世界の話ではないのですが、そうかといってまったく空想だけのファンタジーとは思えない。死後の世界はひょっとしたらこうなのか、そして残った人間はどんなふうに死者を送ったらいいのか。いろいろ考えさせられた作品でした。