2019年 監督:ライアン・ジョンソン 主演:ダニエル・クレイグ あの「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」の次の作品は、アガサ・クリスティに捧げるミステリーでした。




あらすじ

世界的ミステリー作家ハーラン・スロンビーの85歳の誕生日パーティーが彼の豪邸で開かれた。その翌朝、ハーランが遺体となって発見される。

依頼を受けた名探偵ブノワ・ブランは、事件の調査を進めていく。莫大な資産を抱えるハーランの子どもたちとその家族、家政婦、専属看護師と、屋敷にいた全員が事件の第一容疑者となったことから、裕福な家族の裏側に隠れたさまざまな人間関係があぶりだされていく。

感想

なぜか頭の中で「犬神家の一族」のテーマソングが鳴っていましたが、わかる人にはわかります。トリックの謎も、犯人が意図しないことによって複雑化するというところが共通しているし。ろくな家族ではないというのも相続のこともソックリ。

もちろんこういうミステリー作品は、謎解きと探偵のキャラクタに面白さがありますので、この映画はその条件はクリアできていると思いました。

戦わないダニエル・クレイグもいい感じです。謎解きは、数ある巨匠の描いた古典ミステリの面白さを真似ていて、悪くはないと思いました。

だけど、結論から言うと「悪くはない」というだけ。テレビドラマのようだな、と辻々で感じてしまう。これはおそらくライアン・ジョンソン監督が作りたいものを作ってるんだろうな、スター・ウォーズのリハビリを兼ねて、と思ってしまうような、ある種の虚脱感が話が進むにつれて心に湧いてくるのです。

せっかくのオールスターキャストでしたが、なんだか少しもったいない感もあります。

ミステリー好きには持ってこいか、というと、すでにこういうのは見飽きてしまっているかもしれません。