2022年 スウェーデン映画 原題:黒い蟹 切ないけど惜しい。ノオミ・ラパスが見たくて観ました。

あらすじ

戦争により荒廃した世界。とある基地に6人の兵士が集められ、極秘任務「ブラック・クラブ作戦」の遂行を命じられる。

その内容は、凍った海をスケートで渡り、戦争を終わらせる鍵となる小包を別の基地まで運ぶというものだった。元スケート選手の兵士エド(ノオミ・ラパス)は無謀すぎる任務だと反対するが、数年前に生き別れた愛娘が目的地の基地にいると聞かされ引き受けることに。

極寒の中で敵からも命を狙われ極限状態に追い込まれながらも、目的地へ向かって進み続けるエドたちだったが……。映画com

感想

ブラック・クラブとカタカナ表記してしまうと、怪しい暗躍する集まりのようですが、そうではありません。

クラブとは蟹のこと。凍りついた海を、蟹のようにスケートで滑って戦士たちが作戦を行う、その時の合言葉が、「Svart(黒い)」と「Krabba(蟹)」なのです。

映画の背景はいつかどこかの戦争というだけで何も明かされません。主人公のエド(ノオミ・ラパス)は戦争によって娘と生き別れになった過去を持っている女性兵士。

そしてこのエドが強いんです。戦闘がうまいというか頭がよく動きもキレがあるというか。

こういう役を演りきれるノオミ・ラパスが大好きです。薄いメーク、戦いで汚れた、そして悲し気な顔がとても美しい。

近未来なのかどこの国なのかわからないけれど、戦争ってほんとうに虚しい。そして怖い。世界のどこでも起きてほしくないです。

ところで映画そのものはどうかというと、実は回収できていない伏線がいくつかあり、なんとなく消化不良です。ラストの展開も想像できたかもしれない。

冷たく暗い氷のうえを滑る戦士たちの滑走の画は美しくて切ないのですが、ストーリーの隅々をきちんと清算しないと、モヤモヤが蓄積しラストシーンに心が動かなくなります。

あの氷の海のシーンをもういちどラストに生かせたら、と惜しい気持ちでいっぱいです。